新型コロナ後の世界について、考えてみた。
今このブログを書いているのは、新型コロナウィルスが猛威を振るっている真っ只中(2020年4月下旬)であります。
世界中で、そして日本で多くの方が感染し、亡くなっています。
心よりお見舞い、そしてお悔み申し上げます。
また、医療現場や生活に欠かせない食料品を扱う店舗で働いている方々に感謝の意を表します。
現代を生きる私たちにとって、かつて経験したことのない脅威が目の前にあります。しかし、だからこそ新型コロナに負けず、転んでもただでは起きない気概が必要なんだと思います。新型コロナは図らずも今の社会の欠点を炙り出しました。今はそれらを変える好機と捉えるべきではないでしょうか。
そこで、新型コロナ終息後、変わってほしいこと、変わらないといけないこと(主に、仕事面)について、書こうと思います。
リモートワーク
これはいわずもがなですかね。
現状、新型コロナのせいで、半ば強制的にリモートワークになっている部分があると思います。
しかし、これは積極的に推進すべきものだと思います。(勿論、現場でしか業務ができない業種もありますが、ここではオフィス業務のことを想定しています。)
僕もこの4月から在宅勤務になりました。
気持ち的にサボったり、だらけたりするかなと思いましたが、杞憂でした。
かなり集中できます。
以下に簡単にメリットを列挙します。
・移動時間が削減できるので、その時間を他の有意義なことに使える。
・満員電車の無意味なイライラ(無用なストレス)を感じなくて済む。
・疲労が必要最小限になる。
・そして何より集中できて、生産性が上がる。
最後の生産性向上が一番大きいのではないでしょうか?
実際数値化できていないので信憑性はまだ不明ですが、感覚的に生産性は向上するのではないかと期待します。職場だと外野の会話や雑音があったりして、集中力が阻害されることが多いですもんね。
通勤(満員)電車
先にも触れました。電車通勤。
これ、オフィスワーカーにとって、本当に要らないですね。オフィスワーカーだけでなく、企業側にもメリットがあります。
「通勤費を支払わなくていい」
これ結構大きいのではないでしょうか。
仮に、100人の従業員の会社があったとして、1人あたり月1.5万円かかった場合、月の経費150万浮きます。
他にも、必要最小限の広さのオフィスでいい、とか。いいことづくめ。
金銭的メリットだけじゃない。①にも書きましたが、通勤電車(のイライラ)がなくなることで相当程度の生産性向上が見込めるのではないか。
普段のコミュニケーションは、電話・メール・Web会議等でやればいいんです。
会議
会議については、これだけで一つのテーマになりそうではあります。
僕が思うに、あるべき会議の姿は
「その会議の目的を明確にして、その目的を達成するのに必要な人のみ招集し、その会議の目的を達成して終わらせること、目的を達成できない場合は、速やかに解散すること」
だと思います。単にメールで済むことや、出席者の時間だけ奪う会議は百害あって一利なしだと思います。さらに言うと、無目的な会議ほどだらだらと長い。だって、無目的だから会議を終わらせることができないですもんね。
新型コロナ後、リモートワークが主流になれば、会議の形は変わらざるを得ない。簡単に人を集めることができなくなるから、会議の内容が吟味される。本当に必要な会議だけが開催される。あと、おまけに無駄な会議スペースも必要なくなりますね。これもテナント料の節約になるはずだ。
日本人は会議が好きなんだと思う。実は僕も割と会議が好きでした。発言することで何かいっぱしの仕事をした気分にもなりますし。(ただそれは単なる気分でしかない。発言したことで何か成果が上がる訳ではない。そこを勘違いしてはいけない)
日本人の会議好きはマイナスな動機でそうなっていることが多いと思います。これについては、また別の機会で考えます。
日本の労働形態
戦後日本が何年もかけて構築した、日本型経営。
終身雇用、年功序列。学歴社会。新卒一括採用。
こういったものが一夜にして変わるなんてことは勿論ないとは思います。
バブル崩壊以降、失われた30年で既に固定化されてしまった感のある非正規労働。
どう考えてもおかしいです。
これだけ変化の激しい社会になると、もはやこれらは制度疲弊しているのだと思います。
OECD加盟国の中で生産性が最下位と言われる日本。
この辺の仕組みに原因があると思う。
新型コロナ後すぐに変わることではないと思うが、この「岩盤規制」とも思われるシステムは最も変えないといけないもののはずです。
現状、新型コロナの収束の目途が立っていない中ではありますが、どんなに悪いことだって、コインの裏表のように良い面もあるのだし、そこにも目を向けなくてはいけないと思います。
終息した暁には、今の社会がより良く変わっていることを願います。